ダイジェスト版 — 第5週
このページではONWARD Compéのブログで投稿された記事の日本語版を随時ダイジェスト版として載せています。
今回は最初のブログ特集の受賞者の発表、「First Mini-Deadline Winners」、過去の入賞者の今を追った「Where Are They Now: Jason Rusnock」、そして最初の特集記事である、「Featured Submission – Tara Sellios」を載せています。
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ONWARD Compé入選者、Brea Souders
これまでに提出された応募作品はどれも質の高いものばかりで、これからも素晴らしい作品が送られてくるのを期待しています!以前ブログで案内したとおり今年のONWARD Compéでは3回締切を設定し、このブログでの特集記事とプレゼントの贈呈を行います。10月28日の第1回締切を迎え、下記のとおりプレゼントの当選者4名が決定しました。
- Alexander Hardingには、DatacolorよりSpyder3 Eliteキャリブレーションシステム1機が贈られます。
- Liza Hennessey Botkinには、ONWARD Compé ’10審査員のDebbie Fleming Caffery氏サイン入り写真集「The Spirit & The Flesh」1冊が贈られます。
- Nathan Bucherには、ONWARD Compé ’08審査員のAndrea Modica氏サイン入り写真集「Treadwell」1冊が贈られます。
- Laura Noelには、ONWARD Compé ’11審査員のLarry Fink氏サイン入り写真集「Social Graces」1冊が贈られます。
次回の締切は11月11日(金)です。下記プレゼントに応募するには、アメリカ東海岸時間11:59pmまでに作品提出が完了している必要があります。
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DatacolorよりSpyder3Eliteキャリブレーションシステム1機
- ONWARD Compé ’10審査員のDebbie Fleming Caffery氏サイン入り写真集「The Spirit & The Flesh」1冊
- ONWARD Compé ’08審査員のAndrea Modica氏サイン入り写真集「Treadwell」1冊
- ONWARD Compé ’11審査員のLarry Fink氏サイン入り写真集「Social Graces」1冊
第2回締切に間に合わなくても第3回締切が11月25日にあります。ただし、日にちが経つとそれだけ応募作品の数も増えますのでぜひ早い時期に応募手続きを済ませましょう。第1回締切で決定した写真家のブログ特集記事も間もなく掲載されますので、またONWARDブログをチェックしてください!
Original article of “First Mini-Deadline Winners“
ONWARD ’09の入選者、Jason Rusnockの作品「X’d Windows」
ONWARD Compéでは、これまでで200名を超える写真家が入選を果たしてきました。そのうち何人かの写真家と連絡を取り、彼らの近況を聞きました。入選した写真家には、大学生からプロの写真家として活躍している人まで、写真家としてのキャリアの様々な地点に立っている人たちがいます。
今回はONWARD Compé ’09の入選者で、フィラデルフィア在住のJason Rusnockに話を聞きました。
ONWARDに参加した経験は、自分の作品を理解する上で役立ちました。当時私は大学に入ったばかりで、大学で学ぶこと以外に自分自身の作品が進歩したように感じました。作品がONWARDのような大きなグループショーの一部として展示されたことは、自分がやっていることを継続し発展させていく上で自信を与えてくれました。
私は大学での課題以外にもプライベートで多くの写真を撮っていました。ONWARDに提出した作品も特に当時取り組んでいたプロジェクトの写真ではありませんでした。自分で気に入っていて、自信のあった作品をまとめて応募したいくつかのコンペのうちのひとつがONWARDでした。入選した作品「“Untitled”」は、裏庭にある1枚のシャツの写真です。今考えると、その写真は自分にとって大きな意味をもっています。
Jason Rusnock ウェブサイト [www.jasonrusnock.com]
これまでに紹介した過去のONWARD入選者に関するブログ記事はこちら
Original article of “Where Are They Now: Jason Rusnock“
Tara Sellios, “Untitled” (from the series Lessons of Impermanence), 2009
以前お知らせしたとおり、応募期間中に3回の締切日を設け、各締切日が過ぎた時点でONWARD Compé ’12の参加者のなかから1人ずつ計3名の写真家を紹介していきたいと思います。第1回目の特集は、マサチューセッツ州ボストン在住の写真家、 Tara Selliosです。
これまでに提出された数々の素晴らしい作品のなかでも、Tara Selliosの作品は、その明確な主題と作品制作においてひときわ私たちの目を引きました。彼女の作品は一見すると、私たちが食べ物として消費している動物の死骸を撮影したものですが、鑑賞者は作品と対峙してすぐに、それらの写真が提示しているものがより幅広い意味をもつものであることが分かるでしょう。そこでは絵画的な静物を通して、生命、死、肉欲についての物語が語られているのです。
「動くことのない物体が、壮大で劇的な概念と強烈な感情を伝えることができるという考えに魅了されます。たとえ静物を描いた絵画でなくとも、私はそのアーティストが作品に取り入れた物体に引きつけられるのです」とSelliosは言っています。
Tara Sellios 「Untitled No. 1」(「Seven Evil Thoughts」より) 2010年
動物の肉と骨、舞台として置かれたテーブル、それら血に染まった死骸に対して鑑賞者それぞれがもつ前提的なイメージ。Selliosはシリーズ全体を通して同じ主題を追求していながら、作品同士をつなぐ同様の構成のなかにも変化をもたせることに成功しています。彼女の作品を見ると、芸術の歴史と古典的な美学思想を参照していることがすぐにわかります。そして鑑賞者は、芸術や美に関する自身の過去の体験に深く立ち返るきっかけを与えられます。
この鑑賞者の精神的側面との対話が、彼女の作品にさらなる意味をもたせています。人々が自分たちの存在の儚さを認識することについて、Selliosは、「生と死の間の時間と、その時間に対する意識をもちながら生きること、そしてその時間を埋めるために人間が行うすべてのことに興味があります。儚くも脆い人生に対する不安と絶望を描こうとしているのです」と語っています。

Selliosの写真に見られる儚さは、解体し、切断され、骨となったこれらの生き物をまったく新しい視点で見せてくれます。これらの「肉」を、どのように生命が継続していくかを喩えるものとして考えられるのです。
「あるインタビューのなかでFrancis Baconが言った言葉にとても共感を覚えました。『肉屋に行き、肉がどれほど美しくなれるかを見、そのことについて考えると、ひとつの生命は他の生命を食べて生きている、という命の恐怖を想うことができる』」
慎重に考え抜かれ、演出されたイメージには、撮影前だけでなく撮影中にも相当な計画と準備が要されます。Selliosのウェブサイトに掲載されているスケッチを見ると、どれだけの時間と思いがかけられている作品かということがよく分かります。凝った作品の演出は、大判カメラでの撮影方法にもつながります。画質の高い大判ネガを使用することで、Selliosは作品を大きなサイズでプリントすることができます。彼女の作品は多くの場合何枚かの写真で構成され、ひとつの作品が巨大になることもしばしばです(約4.5mまで)。Grunewald、Bosch、van deer Weydenなどの絵画に着想を得、彼女はこのフォーマットを「本に見られるような幅と、間と、章」を作品に与える方法として捉えています。
Tara Sellios 「Untitled No. 5」(「Seven Evil Thoughts」より) 2010年
現在制作中のシリーズでは(ウェブサイトに完成したスケッチが掲載されています)、Selliosは4×5から8×10の大判カメラにシフトし、「愛と、そこに内在する情熱と苦悩」に焦点を当てています。次作の出発点となったのはロダンの「Gates of Hell」であり、写真以外の芸術からインスピレーションを得るという彼女のこれまでの制作パターンを踏襲しています。
「その時々で私が考えたり感じたりしていることと同調するコンセプトをもつ作品やアーティストにいつも思いがけず出会えることは面白くもあり、また芸術的に幸運だと感じています」
Tara Selliosの今後の作品に期待しています。そして、次回ご紹介できる写真家の作品も楽しみにしています。第2回締切日は、11月11日(金)11:59pm(アメリカ東海岸時間)です。それまでに応募手続きが完了している必要がありますのでご注意ください。また、第3回締切日は、11月25日(金)11:59pm(アメリカ東海岸時間)です。
Original article of “Featured Submission – Tara Sellios“



